便秘
便秘とは、便を十分にかつ快適に出し切れない状態です。便秘が続くとおなかが張って苦しくなったり、吐き気や食欲低下につながったりすることもあるため、早めに対処することが大切です。
病院での治療は?
多くの場合、下剤を使います。それでも便秘が改善されないときには、便秘を生じやすい薬(医療用麻薬など)を減らす、下剤の量を調整するなどを検討します。
便秘および便秘の予防に用いる薬のタイプには、のみ薬、坐薬(ざやく)、浣腸(かんちょう)があります。
薬の種類には、便に水分を含ませ軟らかくする薬(酸化マグネシウム)、腸を刺激し大腸の動きを促進する薬(センナ等)、腸液の分泌を促し便を軟らかくする薬(ルビプロストン等)、医療用麻薬による便秘を予防し改善する薬(ナルデメジン)などを用いることがあります。
生活改善
生活面での良い習慣
1)できる範囲で体を動かす
無理のない範囲で体を動かすことは、便秘の予防につながります。脚には内臓のツボがたくさんあります。脚を動かすことで腸の刺激になります。
2)水分を摂取する
水分を十分にとり、脱水を予防することは便秘の予防に効果的です。摂取する水分量の目安は、個人により異なりますが、一般的には1日に1.5L程度です。できれば常温又は温かい水で摂ることをお勧めします。
3)食物繊維をとる
食物繊維には腸内環境を改善する働きがあり腸の運動を促します。食物繊維は、主に豆類、きのこ、海藻、果物などに多く含まれます。
便秘の治療では、1日の排便回数が何回になるかということよりも、心地よい排便ができるようになることが大切です。
当院での治療
腸の動きが悪くなっているところはお腹の表面から触っても張りを感じます。お腹の張りを確認して、張っているところに対応するツボに鍼をして改善をはかります。脚や腕にはお腹に関係しているツボが多くあります。